2020-23年 レトロゲーム配信・収集のふり返り その9 〜PCエンジン編〜

ファミコン編、スーパーファミコン編、プレイステーション1編、プレイステーション2編、ニンテンドーDS、セガサターン編、3DO、ドリームキャストに続いて、第9弾はPCエンジンです。

2022年 レトロゲーム配信・収集のふり返り その8 〜Dreamcast編〜ファミコン編、スーパーファミコン編、プレイステーション1編、プレイステーション2編、ニンテンドーDS、セガサターン編、3DOに続いて、第8弾はドリームキャストです。2021年頃からチマチマと買い集めていますが、ほしいと思うソフトがあまり多くないです。...

2020〜23年で買い集めたPCエンジンソフト一覧

そもそもPCエンジンに関しては実機の入手性やメンテナンス性が面倒なこともあり、当初は集める気力が湧かなかったのですが、Analogue社がFPGAの互換機を出すという情報を知り、だったら集めようかとチマチマ集めてみました。

当初は2021年くらいに出ると発表されていたと思いますが、度重なるリリース延期のアナウンスで待ちきれなくなり、2023年の冒頭になって程度の良いメンテナンス済みのPCエンジンDUO実機をメルカリで3万円近く出して購入しました。しかし、いざ出力をOBSに取り込んでみるとコンポジット画質にどうしても満足できず、業者にお願いしてRGB出力の改造をお願いしました。諸々やって結局5万円以上をつぎ込んでしまいましたが（それなのに本体のバックアップメモリが調子悪くて、天の声を使わないとセーブできない）、その直後にAnalgue Duoのリリースが決定して、どうにも踏んだり蹴ったりでした。まぁ、それでも実機を持っている喜びというものは何物にも代えがたいものですから、良しとしましょう。

集めたソフトをみると、大好きなテキストアドベンチャーゲームが数多くリリースされていて、かつ中古価格もそこそこに抑えられているので、私としてはとても魅力のあるレトロゲームプラットフォームだと思います。ただ、一部のソフトは高騰化していて、手も足も出ないソフトも存在します。

ということで、ゲーム配信でプレイした2作をレビューしてみたいと思います。

鏡の国のレジェンド

ご存じ、酒井法子さんが大活躍するアドベンチャーゲームです。正直言って、ファンタジー系のストーリーではありますが、ストーリーに深みがあるわけでもなく、「面白いゲームか？」と問われるとかなり苦しいです。攻略サイトがなくても5時間くらいあればクリアできてしまうでしょう。

ただ、これがクソゲーか？と言われるとそうではなく、当時のゲーム事情から考えればすごいゲームでした。バリバリ現役のアイドルを実写で使い、生歌も流れ・・・というのはかなりインパクトがあったと思います（まだファミコンが全盛の時代でした）。ゲームの将来像の一端を見せてくれたゲームでした。そういう意味では存在感のあるゲームだったと思いますし、今でもPCエンジンを語る上では外せないゲームだと思います。「夢冒険」は今聴いても最高にいい曲ですしね。

西村京太郎ミステリー 北斗星の女

西村京太郎さんの作品がゲーム化された作品は多く存在しますが、この作品もその一つです。ただし、ゲーム用に書き下ろされた独自シナリオということで、小説やドラマにはなっていません。オープニングでの臭わせや、その回収に関しては見事なものでしたが、細かいところで見れば色々とツッコミどころも多く存在します。

（以下、ネタバレあり）
ツッコミどころの一つは、話の途中で橘ゆう子という女性を逮捕するのですが、これが誤認逮捕だったというところです。ゲーム中には「逮捕した」という表現はありませんでしたが、取り調べの内容を見ると、あきらかに「任意での事情聴取」ではない描写があります。後に誤認逮捕に気付いて釈放して、その後は捜査に協力してもらうという体で東京に一緒に行ったりしますが、真犯人を見つけ出して逮捕したあとは彼女に関しての描写が一切なく「ゆう子はあの後どうなったんだ！」と思わざるをえません。

その他にもストーリー最後のおとり捜査の部分などで細かいツッコミどころは色々とあるのですが、それらがあったところで、この作品の素晴らしさは変わらないでしょう。最後のシーンはグッとくるものがありました。ナグザットさんはどうしてもシューティングゲームのイメージが強いですが、アドベンチャーゲームに関してもしっかり丁寧に作ってるなぁ、と感心しました。

次回はPSPあたりをやりたいと考えています。