レトロゲームのコレクションを管理するWEBサービス・アプリについて

2026年4月1日に「レトロゲームコレクション」( https://retrogamecollection.org/ )というWEBサービスを正式公開しました。
自分自身、2018年頃から部屋を埋め尽くす勢いでレトロゲームを買い集めているのですが、これまではGoogleスプレッドシート上で簡単にリストを作って管理していました。ただ、コレクション数が増えてくると、この方法で管理するのが辛くなってきました。とにかく検索が面倒なので、「たぶん持ってないだろ」と思ってGoogleスプレッドシートのリストをチェックせずに勢いで購入したら実はすでに持っていた、なんてことが多発するようになりました。Googleスプレッドシートでのコレクション管理に限界を感じ、半ば衝動的に開発を始めて、約2か月ほどの開発期間を経て2026年2月にβ公開し、4月1日に正式公開の運びとなりました。
個人の思想が強烈に入り込んでいるので、万人向けじゃないかもしれませんが、Xのアカウントがあれば最短3秒でアカウントが作成できます。興味を引くようでしたらぜひ使ってみてください。いっぱいレトロゲーム持ってる人は最初の登録がめちゃくちゃ大変ですが… 自分は1700タイトルくらい持ってましたが、1週間程度はかかりました。
レトロゲームのコレクション管理ツールはいくつか存在する
レトロゲームのコレクションを管理するアプリやWEBサービスはすでにいくつか存在していました。そして、衝動的に開発を始めた直後に「Retro Game Gather(Arcstella)」(以下、Retro Game Gatherさんと呼びます)というサービスが2025年12月に始まったというニュースが飛び込んできました。

当然気になるのでちょっと使ってみましたが、自分が思い描くレトロゲーム管理ツールとはかなり違うと感じました。決してこのサービスが悪いわけではなく(いや、むしろ素晴らしいと思うところが多々あった)、なんというのか、方向性というか宗派というかマインドというか…、上手く表現できないのだけれど、とにかく、自分が作りたいと思った形とは違うと感じました。なので、Retro Game Gatherさんを意識せずに作ったので、レトロゲームコレクションはレトロゲームのコレクションを管理するという目的は同じでも全く違う作りとなっています。その違いを対比しながら説明したいと思います。
コレクションが非公開形式か公開形式か
一番の大きな違いはこれです。Retro Game Gatherさんはコレクション非公開です(2026年3月3日公開のv1.3でコレクションの一部を公開できる機能が追加されたようです)。対して、レトロゲームコレクションではコレクションの公開が原則で、非公開にはできません(いずれ、コレクションの一部を非公開にできる機能は追加する予定あり)。たぶん、この大原則がこの二つのサービスでは真逆なので、バッティングすることはなく、きれいに棲み分けができると思いました。自分のコレクションを公開したくない人はRetro Game Gatherさんを使えば良いし、公開したいのであればレトロゲームコレクションを使うべきです。両サービスともこの大原則を前提とした設計になっているので、使い勝手はかなり異なりますが、レトロゲームのコレクションを管理して可視化する、という目的はほぼ同じように果たせるはずです。
有料か無料か
Retro Game Gatherさんは基本無料で利用はできますが、無料プランでは制限があります。月額500円のプレミアムプランに入ることで、すべての機能が使えるようになります。個人的には無料プランだとコレクションの登録件数が300件までというのが気になりました。うーん、ちょっと少ないよなー、と。月額500円で安いから・・・といっても、サブスクに抵抗のある人は少なくないと思います。その点、レトロゲームコレクションは完全無料です。この先、有料になることもまずないと思います(絶対とはいいませんがw) 2つあるサーバー代(かなりややこしい機能を実装したため、別々の場所にある2台のサーバを使用してる)やロードバランサー、ドメイン管理維持費、Gemini API使用料(ゲーム概要のテキスト生成に有料のAIを使用している)など、それなりの持ち出し出費はあるのですが、趣味でまかなえるレベルの出費です。この先、ユーザ数が増えてきたなどで趣味でまかなえないレベルの出費になったときは広告がバンバン出てくるようになるかもしれませんw
レトロゲームコレクションにしかない機能
機能の数で比較すればRetro Game Gatherさんの方が多いと思います。レトロゲームコレクションはそんなにやれることはない。ただ、レトロゲームコレクションにしかない機能というのもいくつか存在するので、それを紹介します。
所持証明動画UP機能

「このサービスを公開形式かつ無料でしようできるようにする」と決めたとき、最初に懸念したのが「荒らし対策」でした。持ってないものを「持ってる」と嘘をつかれてしまうと、このサービスの見え方が大きく変わってしまうからです。なので、所持を証明できる機能を最初に実装しようと思っていました。その証明の方法ですが、利用者に所持証明動画をYouTube上にアップロードしてもらい、レトロゲームコレクションでその動画内容の検証を行い、その動画が本人がアップロードしたものと認めることができた場合に「所持証明動画UP済」のマークを付けるという機能です。動画の検証方法ですが、レトロゲームコレクションでアカウント本人しか入手することができないQRコードをその動画に映り込ませ、その動画内にそのQRコードが正しく映り込んでいるかを検証しています。

参考)https://www.youtube.com/watch?v=V9ahdHBqEKc
たぶん、こんな面倒な機能を実装しようなんて考えるところはないと思いますのでw、この機能はレトロゲームコレクションだけの機能になるかと思います。アカウント作成直後はコレクションを50個まで追加できますが、それ以上追加したい場合は所持証明動画が承認されるあります。所持証明動画承認1回につき、コレクションを100個追加できるようにしてあるので、荒らしがレトロゲームのコレクションを無限に追加することは実質的に不可能な仕様になっています。
関連画像の登録機能

Retro Game Gatherさんでもv1.4で有料プランに限り、ゲームの関連画像アップロードができるようになったようなので、厳密に言うとレトロゲームコレクションだけにしかないというわけではないかもしれません。ただ、レトロゲームコレクション唯一と思われるのが、アップロードした画像内に強制的にウォーターマークが付くことです。権利者のクレジット、アップロードした人のアカウント名が画像内に強制的に埋め込まれます(権利者のクレジット表記は著作権法第32条の「引用」として認められるための要件の一つです)。これは公開方式としたため、各権利者への配慮が必要になるので、この機能を実装しました。合わせて、画像を作成しアップロードした人の権利も守られるようにしてあります。出所不明の画像のアップロードをしないように注意喚起もしています(アップロードした人の名前が入るのでそんなことする人いない…と信じたいw)。
ゲームの概要をAIに書かせる機能

AI全盛ですから、なにかしらAIの機能を盛り込みたかったので、ゲーム概要を書かせるというのをAIにやらせてみようと思いました。最初は無料のAIでやらせてみたのですが、思いのほか品質が低かったので、ちょっと頑張って有料のAIに書かせました。ただ、それでもダメダメな文章を書いてくることがあるので、AIにダメ出しをして書き直させるという機能をつけました。AI利用に関してはこれ以外にも色々と実装したい案はありますが、コストとの兼ね合いで色々と悩み中です。
ポイント付与・ポイントランキング・レベル機能
この手のサービスを長く使い続けてもらうためのモチベーション施策として、このサービスの活動内容に応じてポイントを付与し、ランキングの表示やレベルの表示を行うようにしました。今のところはただポイントがついて、レベルが上がるだけになっています。公開方式にしたからこその機能ですね。ここの味付けでこのサービスがより多くの人に利用されるようになると考えているので、ランキングやレベルはもう少し機能追加をして、喜んでもらえるような内容にする予定です。
スマホ最適化
中古ショップでの所持確認や価格チェックをしやすいように、スマホで使いやすいように配慮しています。アプリケーションのようにアイコンから起動できるようにしてあります。持ってないと分かったときは市場価格を調べやすいように(PCで見るレイアウトと変えている)配慮しています。
その他、レトロゲームを管理できるサービス
レトロゲームコレクション、Retro Game Gatherさん以外にもレトロゲームを管理できるWEBサービスやアプリはいくつかありますので、こちらでまとめて紹介します(あいうえお順)。
XLauncher(Yoshi)
https://note.com/emucom/n/ndf5f181477d6
ピコこれ(PICOMINI)
https://collection.picomini.jp
PULSE
レトロゲームコレクション GB風(Seiya.k)
https://apps.apple.com/jp/app/レトロゲームコレクション-gb風/id6755357417
レトロゲーム ソフトウェア所有リスト(河﨑技研研究所)
https://play.google.com/store/apps/details?id=list.game.software&hl=ja
レトロゲームを管理するアプリFC(スタジオ ガーデンシティー)
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.gardencity.collectionlist&hl=ja
私が観測できてる範囲ではこれくらいですが、きっと他にもあるでしょう。PULSEさんのがレトロゲームコレクションに一番近いかな?とは思いますが、1989年以前のゲームは入ってないので、レトロゲーム管理には厳しそうです。どのサービスもそれぞれ特徴があり、見ていて面白いですね。ぜひ、自分に合ったレトロゲーム管理サービスを見つけてください。
レトロゲームコレクションはさらに進化する(予定)
まだ利用者が少ないレトロゲームコレクションですが、更なるバージョンアップを予定しています。2026年4月末〜5月頭に入る予定の大型バージョンアップで、他のサービスにはない機能を入れ込む予定です。その後、5月末くらいにもう一回大型バージョンアップをしてもう一つの機能を入れ込んだら(これも他のサービスにはない機能)、一段落する予定です。まだ入ってないプラットフォーム(ピピンアットマーク、MSXやFM-TOWNSなどゲームに強かったPCなど)を登録できるようにも考えています。他のサービスに負けないように頑張るので、今後の更なる進化にご期待ください。








