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2021〜22年 レトロゲーム配信・収集のふり返り その6 〜セガサターン編〜

ファミコン編、スーパーファミコン編、プレイステーション1編、プレイステーション2編、ニンテンドーDSに続いて、今回の第6弾はセガサターン編です。2022年に購入したソフトも増えてきてるので、ブログのタイトルも微調整してます。

2021年 レトロゲーム配信・収集のふり返り その5 〜ニンテンドーDS編〜ファミコン編、スーパーファミコン編、プレイステーション1編、プレイステーション2編に続きまして、今回はニンテンドーDS(以下DS)です。初めての携帯ゲーム機のソフトのリストとなります。2021年前に購入したものや2022年に入って購入したものも紛れています。...

2021〜22年で買い集めたセガサターンソフト一覧

タイトル名パブリッシャー名発売日
ワンチャイコネクションセガ1994/11/22
バーチャファイターセガ1994/11/22
真説・夢見館 扉の奥に誰かが…セガ1994/12/02
ゲイルレーサーセガ1994/12/03
RAMPOセガ1995/02/24
デイトナUSAセガ1995/04/01
リグロードサーガ2セガ1995/07/21
THE野球拳スペシャル 〜今夜は12回戦〜ソシエッタ代官山1995/07/28
峠KINGザスピリッツアトラス1995/11/10
バーチャファイター2セガ1995/12/01
おまかせ!退魔業セガ1996/02/23
新世紀エヴァンゲリオンキングレコード1996/03/01
野々村病院の人々エルフ1996/04/26
ソードアンドソーサリーマイクロキャビン1996/05/31
犯行写真 縛られた少女たちの見たモノは?イマジニア1996/06/14
ナイツセガ1996/07/05
デカスリートセガ1996/07/12
ときめきメモリアル ~forever with you~コナミ1996/07/19
アルバートオデッセイ外伝 〜LEGEND OF ELDEAN〜サンソフト1996/08/09
ファイティングバイパーズセガ1996/08/30
ポリスノーツコナミ1996/09/13
サクラ大戦セガ1996/09/27
クリスマスナイツセガ1996/11/14
探偵 神宮寺三郎 未完のルポデータイースト1996/11/29
シャイニング・ザ・ホーリィアークセガ1996/12/20
ファイターズメガミックスセガ1996/12/21
テラ ファンタスティカセガ1996/12/27
天城紫苑クリップハウス1997/02/14
下級生エルフ1997/04/25
機動戦艦ナデシコセガ1997/05/02
ムーンクレイドルパック・イン・ビデオ1997/06/27
恋のサマーファンタジー in 宮崎シーガイアバンダイビジュアル1997/08/22
VIRUSハドソン1997/08/22
森高千里 渡良瀬橋 / ララ サンシャインセガ1997/09/11
桃太郎道中記ハドソン1997/09/25
デッド オア アライブテクモ1997/10/09
この世の果てで恋を唄う少女YU-NO マウス同梱版エルフ1997/12/04
金田一少年の事件簿 星見島 悲しみの復讐鬼ハドソン1998/01/15
センチメンタルグラフティNECインターチャネル1998/01/22
EVE The Lost Oneイマジニア1998/03/12
ひみつ戦隊メタモルV毎日コミュニケーションズ1998/04/28
クロス探偵物語 〜もつれた7つのラビリンス〜デジタル・トウキョー1998/06/25

42本ありました(2022年5月29日現在)。買い集めたソフトを眺めてみると、怪しげなソフトが少なからずありますね。当時、サターンのライバルだったプレイステーション1は18禁のゲームが存在しなかったのですが、サターンはちょっとだけありました。といってもこのゲームは「18歳以上推奨」という微妙な表現だったので、厳密な18禁ではなかったと思いますが(この上に「X指定18歳以上」というのがあります)。陽キャはプレステ、陰キャとセガ好きはサターンみたいな棲み分けが当時はあったと思います(笑)

サターンの中古ソフト相場は比較的落ち着いていて、とくにサターン初期に大手のゲームメーカーから発売されたゲームはほとんどのゲームが1000円以下で買えると思います。とはいえ、いくつかのマイナーゲームは高値が付いているソフトもあります。「関口宏の東京フレンドパーク」みたいな非売品は30万円近くしてるようです。

「天城紫苑」というタイトルからして謎いゲームソフト(後にプレイの感想も書きます)も、ヤフーショッピングでは良い値段が付いてます。
「犯行写真」という明らかにやば気なタイトルもこの値段・・・・。こんなの誰が買うのか?

今回も配信でプレイしたソフトをレビューしていきたいと思います。

天城紫苑

「クリップハウス(CLIP HOUSE)」というゲームメーカーが1997年2月に発売したです。当時の実写ゲームブームにあやかって制作、発売したということなんでしょう。

1997年当時、当然ですがこんなゲームが発売されたことすら知りませんでした。知ったのはおそらく中古ゲームを漁り始めた2021年になってからだったと思います。とにかく怪しいタイトルと、松本コンチータさんが主演という、私のようなおっさん世代には良くも悪くも「刺さる」ゲームでした。買おうと思っても中古市場にほとんど出てなく、手に入れるのにけっこう時間を要しました。

私はかつてゲームメーカーに勤めていたので、ゲームとなるとどうしても制作メーカーやパブリッシャーが気になってしまうのですが、「クリップハウス(CLIP HOUSE)」というゲームメーカーの情報がネット上に一切ないのがすごく気になりました。ケースの裏に記載されてる住所や電話番号を元にして細い情報をたぐり寄せていくと、とある某有名ゲームソフトメーカーの情報が数件ひっかかりましたので、おそらくCLIP HOUSEはその会社の裏名義なんでしょう。普通に表名義で出せなかった理由は何なのかが気になります。

CLIP HOUSEが裏名義であるという情報はネット上には一切存在しないようなので、あえてモザイクかけておきます。ソフト実物持ってる方で気になる方はご自分で調べてみてください。

ゲームのコピーライトに併記されている「グレート兄弟社」というのはネット上に情報がいくつかあり、2020年に復活したという記事もありました。映像関係の会社のようで、当時は主演の松本コンチータさんと関係があったようです。

肝心のゲームの中身ですが、素直に「これは面白い!」と思うようなゲームではありません。ストーリーは奥深さがなく、これといった面白味もなく、驚くようなトリックもなく、で、正直いって面白くないと思います。演技も「味がある」といえばそうなのですが、それこそ昔のアダルトビデオの冒頭にあった謎のシーン、謎の演技と同じレベルです。ゲームシステムも途中で選ばされる選択肢に何の意味があるかよく分からないし、ゲームが終盤になるにつれあきらかに選択肢が減ってくるし、最初の方にあった3D画面の移動システムも最後の方は使わなくなると、明らかに手抜き感・息切れ感を感じられる内容でした。

松本コンチータさんの渾身の演技↑(笑いすぎてすいませんw)。まぁ、本業ではありませんのでこれは仕方ないところではありますが・・・

でも、このゲーム、好きか嫌いか聞かれたら、自分は「好きです」って答えるかな。当時の制作スタッフがかなり限られた予算の中で、可能な限り頑張って作った感はあるんですよね。エンディングでスタッフロールが流れるんですが、それなりの人数が動いていたので、開発コストはそれなりにかかってたとは思います(1997年当時は映像機器とか編集費用とかも今より高かったでしょうから)。シナリオほとんど書いたことない人(たぶん)が必死にシナリオを起こして、本業でない役者さんやはあまり売れてない役者さん(たぶん)が必死に台本を読んで覚えて演技して、名古屋の名のないゲームメーカー(たぶん裏名義だが)が、よく分からない状況の中で必死に一つの作品にまとめ上げたように思えます。手抜きの部分も、ゲームを完成・発売する上でもう仕方なかった状況だったと思います。そんな風に感じさせてくれる作品でした。

金田一少年の事件簿 星見島 悲しみの復讐鬼

配信動画は非公開なので写真でのみの紹介となります

金田一少年の事件簿についての予備知識が全くない状況でプレイを開始しましたが、まぁまぁ楽しめました。美雪ちゃんがかわいくて良かったですね。

このゲームの最大の特徴は「犯人視点」でゲームを進めるというところでしょう。金田一少年に犯人と見破られたらバッドエンドとなります。

犯人側視点でゲームプレイするということで、ゲーム冒頭にこんな注意文がでる。まぁ、このゲームをプレイしたところで、犯罪に手を染めたくなるなんてことはまず起きないと思うが、念のため・・・ってことでしょうね。

ゲームの難易度としてはけっこうシビアで、攻略サイトを一切見ずにプレイしたら一発クリアはできないと思います。理詰めでクリアできる感じではないですね。そういうのもあってか、正直言って犯人視点というところに関しては、あまりゲームの面白味を高めているようには思えませんでした。普通に金田一少年視点でよかったのでは?(まぁ、ストーリーもトリックも大幅に修正せざるを得ないでしょうが・・・)

この作品は遠く離れた島が舞台になってますが、どうもこのあたりの時代から謎解きゲームは島やら山奥やらが舞台になるケースが多くなっているように思えます。ちょうど携帯電話が世間一般に普及しだした時代なんですよね(このゲームの発売は1998年)。おそらく携帯電話が存在することでストーリーが成り立たなくなるケースが増えてきたからだと思います。このゲームに関しても携帯電話があれば「すぐに警察呼びましょう」で、金田一少年の活躍の場がなくなるわけですからね。携帯電話の普及はマンガやアニメ、ゲームのストーリーに大きな影響を与えました。高橋留美子さんの恋愛マンガ「めぞん一刻」や1990年頃にみんな見てたテレビドラマ「東京ラブストーリー」なんて、携帯電話が存在していれば、おそらく完全に違うストーリーになっていたことでしょう。

なぜか分からんが、このゲームの美雪ちゃんは常にドヤ顔である。なんかあごが長い?
ストーリーの合間にときおり突入するチープなアクションパート。見つかればすぐにバッドエンドへ直行。正直、なくてもいいと思った。

肝心の謎解きやトリック、ストーリーなんですが、ちょっと無理目かなぁ、と思うところが多かったです。プレイしてて何度か「ねーよ!」と言ってしまうシーンがありました。ただ、金田一少年の事件簿ってそもそも原作の時点で無理目の展開が多いので、この辺のバランスは意味原作通りなのかな、といったところです。まぁ、当たり前ですが大人向けのゲームではありません。

ゲームの中身に関してですが、全編ほぼフルボイスでアニメーションもふんだんに使っていて、全体的に丁寧なつくりでした。ゲームのオープニングの曲とアニメーションはオリジナルのようですが、個人的には大好きです。一度聞くとなんか繰り返し聴きたくなる不思議な曲です。「紅いドレス」とう曲らしいですが、CDなど音源としては一切リリースされていないようです。残念。

次回はドリキャスあたりをまとめてみようと思います。ドリキャスやめて3DOにして記事を書きました。

2022年 レトロゲーム配信・収集のふり返り その7 〜3DO編〜ファミコン編、スーパーファミコン編、プレイステーション1編、プレイステーション2編、ニンテンドーDS、セガサターン編に続いて、今回の第7弾は3DOです。本体含めてすべて2022年になってから買い集めました。けっこう高くなってますよね。ハードオフを見ても、昔はジャンクコーナーにいっぱいあった3DOソフトがほとんどなくなったような気がします。...