以前よりかなり敷居が低くなってきた動画編集作業
動画配信をすることはあっても、動画編集をすることはほとんどありませんでした。なぜなら
面倒くさいから
この一言に尽きます。配信って録画の垂れ流しでも良いけど、Youtuberがつくるような動画とか、ブライダルの撮影業者がつくる立派な動画とかは、動画を細かく切ったり貼ったり繋いだりとか、音を入れたりとかテロップを入れたりとか・・・、とにかく面倒な感じが拭えないんですよね。小学校の工作もあまり好きではなかったし・・・
しかしながら、とあることで動画編集をしなければならない必要に迫られる事態が発生しまして、重い腰を上げてることになりました。やるからには頑張ろう、と。せっかくやるならある程度くらいまでのテクニックを身につけて、筍のように日々新しい過疎Youtuberが生まれる昨今、自分もその筍になってみるのも悪くないな・・・と邪な考えも抱きつつ、動画編集ソフトを吟味しはじめて見ました。
Adobe / Premiere Pro
まず試してみたのはYoutuber界隈でおそらく一番使われているであろう動画編集ソフトのAdobe Premiere Pro(アドビ / プレミア プロ)です。私はかれこれ10年以上、Adobe社にお布施をし続けていまして、今このブログを書くのに利用しているiMacにもPremiere Proがインストールされたまま一度も起動されたことがない状態で眠り続けておりました。
動画を完成させなければならないタイムリミットが間近に迫っていたので、これで良いだろうというだけの理由でした。それほどクオリティを求められてはいないので(求められてもできないのだが)、本1冊くらい見ながらやれば何とかなるだろうという目論見です。
しかしながら、この本を読むことはほとんどなく、アプリ内にあるチュートリアルを1時間くらいやっただけで、基本的な操作方法だけなら概ね理解できてしまいました。
動画素材と写真素材、あとはテロップ用の文字素材をくっつけたり切り離したり、ワイプを入れたり、トランジションを入れたり(動画の継ぎ目に視覚効果をいれて自然な感じにする)、BGMを追加したり、SE(サウンドエフェクト)を追加したりと・・・。半日くらいでも、最初から入っているデザインテンプレートを駆使したりすれば、そこそこのクオリティの動画はつくることができます。
というわけで、これから動画編集やってみたい人にお勧め!!!、と言いたいところではありますが、ネックなのは価格です。私はずっとAdobeへお布施しているので「まるでタダ!」みたいな感覚で使えてるのですが(当たり前だが全然タダじゃない)、そうでない人にとってはちょっと高い。
正直、年間30,000円弱ってのはちょっとなぁ。払えない額ではないが、
「俺、Youtuberとして食っていくわ!」
くらいの元気でやらないとちょっと勿体ない感が拭えません。Premiere Elementsという安めで買い切りのソフト(20,000円弱)を買うという選択肢もあったりしますが。おそらくYoutuberの多くの方々が使ってるソフトですので、使い方はそのYoutuberの方々が腐るほどYoutube上などで説明してくれています。そういう安心感がほしいのであれば、このソフトを利用するのはアリでしょう。
で、もう一つ別のソフトを挙げてみます。
Blackmagic Design / DaVinci Resolve
読み方は「ブラックマジックデザイン / ダヴィンチ レゾルブ」です。Blackmagic Designが会社名、DaVinci Resolveがソフト名です。このブログを見るような方だと聞いたことないという人が多いと思います。映像業界(プロ)ではかなり前から名が知れわっったソフトウェアだったらしいのですが、最近になってコンシューマ向けに力を入れ始めたようで、Youtuber界隈でも徐々に使う人が増えてきている模様です。
「なぜこのソフトを挙げるのか?」
ですが、すごく大きな特徴が一つあるからです。
「無料」
だからです。無料の動画編集ソフトなんていくらでもあるでしょう、という突っ込みもあるでしょう。しかし、このソフト、おそらく上で挙げたPremire Proよりも多機能です。そりゃそうです、映像業界の方々が使ってるのですから。
じゃあ、なんで無料なのか?ということなんですが、実は有料バージョンも存在します。ただし、おそらく一般的なYoutuberがつくるような動画であればまず無料の範囲でつくれてしまいます。
実は、この土日でこのソフトをずっと触っていたのですが、触った感想としては以下の一言に尽きます。
無償でここまでのソフト配るとか、
この会社、(良い意味で)頭がおかしい。
動画編集(切り貼りとか)、エフェクト(文字入れたりとか)、DAW(音の加工とか調整とか)、カラーグレーディング(最終的な色調整とか)のすべてができます。AdobeならPremireだけではなくAfter EffectやAuditionまでがすべて合体しているようなソフトで、しかもそれらの機能間の連携がスムーズです(一つのソフトにまとまっているのだから当たり前ですが)。とにかく恐ろしいソフトだと思いました。
私は別にBlackmagic Design社の回し者ではない
タダより高いものはない、という偉い人が言った格言があります。なので、あえてこのソフトのダメだしをする必要もある気がしてきたので、あえて出してみます。
- 機能が豊富すぎて、最初に何をしていいか分からない
- 一部、日本語表示に対応していない
- チュートリアル機能がソフトに組み込まれていない
- 知名度がまだないので、ドキュメントや参考動画が少ない
下の二つはBlackmagic Design社のトレーニングページで解決が図れることがあると思うので、実質的には上の二つだけです。ビギナーズガイドのPDFだけで419ページあるので、おそらく永遠にビギナーのままでいいと思いますw
一応、2つのソフトのリンクを張っておきます。
Adobe Premiere Pro
https://www.adobe.com/jp/products/premiere.html
DaVinci Resolve
https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/davinciresolve/
というわけで、私はもう少しDaVinci Resolveを触ってみようと思います。せっかく覚えたPremiere Proはいったん忘れます。ということで、過疎Youtuberへの道をさらにもう一歩前に進んだ週末でした。
では、Blackmagic Design社はどうやって儲けるのだろうか?
ほんと、こんなソフトをタダで配ってしまってどうやって儲けるのか謎なんですが、これでも儲ける仕組みはちゃんとあるようです。このソフトに特化したハードウェアを売ることです。ハードウェアはそれなりには高いです(といっても競合と比べるとまだ安い)。